ROIとは?利益から広告費の費用帯効果を測る指標を解説!

概要summary

ROIと言えば、マーケティング業務に携わっている方だけではなく、企業の経営層に携わる人も耳にする言葉ではないでしょうか? 確かに注目されている指標の一つですが、その意味を正確に理解して、説明できる方は少ないのではと思います。 今回はROIの基礎知識や混同されがちな「ROAS」との違い、活用することのメリット、ROIの改善する方法を解説します。

デジマくんROI?ROASとか出てきて本当に分からないよ~泣

デジマちゃんデジマちゃん基礎から理解すれば大丈夫!頑張って!

ROIの基礎知識

まずはROIの基礎知識から抑える必要があります。
  • ROIの意味
  • ROIの計算方法
  • ROIが重要である理由
  • ROIとROASとの違い
上記をここでは説明をします。

ROIの意味

ROIの正式名称は「Return on investment」で投資した費用から、どれくらいの利益・効果が得られたのかを表す指標です。日本語で言うと「投下資本利益率」または「投資利益率」と呼びます。 つまり、広告運用やマーケティングに置き換えた場合、広告費に対してどれだけ利益を生み出しているかを測る指標です。

ROIの計算方法

ROIの計算方法も複雑ではありません。 利益を生み出すのに、どれだけ投資をしているかをイメージすれば整理がしやすいです。 計算式は(売上ー売上原価ー投資額)÷投資額×100です。 (売上ー売上原価ー投資額)は利益と置き換えると分かりやすいでしょう。 利益が100万円であり、60万円を投資していた場合、ROIは166%です。 この場合はROIが100%を上回っているので、ROIの数値が良いことが分かりますが、投資額は増えているのに、利益が少ない場合は連動してROIの数値がどんどん低くなります。 ちなみに投資額はマーケティングで使った広告費に置き換えても同じ考え方です。

ROIが重要である理由

マーケティングでは、ROIは特に重要な指標です。 なぜなら、企業は利益を生み出さなければ存続がそもそもできません。 プロモーションに多額のお金をかけて注目を集めたとしても、想定していたほどの利益につなげられなければ意味がありません。 ROIに重点を置くことにより、投資した広告にどれだけ利益が出ているかを意識するようになるでしょう。

ROIとROASとの違い

では、ここでROASとの違いを説明します。 つまり、広告費と利益を天秤にかけているのがROIで、広告費と売上を天秤にかけているのがROASと整理していただければ分かりやすいでしょう。

デジマくんROIは利益と投資額で求める指標なんだね!納得!

デジマちゃん基礎知識を抑えたら、活用することのメリットを理解しよう!

ROIのメリット

ROIは利益に重きを置いておりますので、投資に対する効果を数値化できます。 売上に重きを置いていたROASと違って、更なる費用対効果を分析することができるのです。 ROIを活用する時にどんなメリットがあるのか具体的に説明します。

規模の違う事業の効果測定ができるようになる

会社は大きくなればなるほど事業が大きくなり、それぞれ規模も異なってきます。 単に利益だけを効果測定しても、投資効果を測ることはできません。 しかし、ROIを計算すれば、利益ベースでどの事業の採算性が最も高いかが判断できます。 これにより事業発展につながりやすくなるでしょう。

価値があるか数値的に判断することができる

ROIは1年のスパンだけではなく、施策ごとに測ることも可能です。 その度、この施策に利益が出ているかが数字で判断ができます。

デジマくんそうか!事業によって利益が異なるのは当然だからROIを計算すれば、平等に効果が分かるんだ!

デジマちゃんROIは本当に便利な指標だから新しく施策を打つ時はぜひ活用してみることをおすすめするよ!

ROIを改善するポイント

ROIは利益ベースですので、改善するポイントが売上をベースに計算するROASとは異なります。

コストの削減を行う

まず、利益を生み出すことの基本はコスト削減です。 たとえ利益が同じであっても、より多くのコストを削減できればROIの数値を高くできます。投資しているものは広告費だけではなく、時給や作業工数等の時間的コストも視野に入れることも必要です。 ROIを改善するにはまずはコスト削減をしましょう。

ターゲットの最適化

これはどの指標を改善するにも言われておりますが、ターゲットの最適化はROI向上のためにも重要な改善策です。 例えば、高級化粧品のプロモーションを行いたい時、
  • A.20代~30代の主婦が見るメディア
  • B.10代~20代の学生が見るメディア
  • C.65歳以上のお年寄りが見るメディア
上記のどれに広告費をかけるでしょうか?恐らく選択は「A」になるでしょう。 このようにどの場所へ投資するかだけでも利益率は変わってくるので、ターゲットを事前に明確にしておくことはROI改善に繋がります。

売上を増やす

利益を出すには、まずは売上を増やすことが大事です。 売上を増やす方法は多種多様なので、ここでは割愛しますが、ここではPDCAを回すことだけは忘れずに意識しましょう。

デジマくんただ売上を上げるのがビジネスじゃなくて、コスト削減も大事なんだね!

デジマちゃん初めから黒字を出すということは非常に難しいから、コスト削減も含めて、PDCAを回すことが必要だねびっくり

【まとめ】ROASとROI双方の観点から考えよう

  • 売上と広告費を天秤にかけるのがROAS
  • 利益と投資(広告費含む)を天秤にかけるのがROI
上記では企業活動に欠かせない「売上」と「利益」が密接に関わってきます。 だからこそどちらも絶対に欠けてはいけない指標であり、常に改善策を考えることが必要です。 新しい施策を打つ時、費用対効果を測りたい時は、ROASとROIの2つを計算しながら、PDCAを回していきましょう。