【CPI広告】アプリケーションのインストールコストを把握しよう!

概要summary

昔と比べて、世の中には数々のアプリケーションが増えてきたかと思います。 ご自身が働いている会社でもアプリケーションをサービスとして打ち出したいという議題が上がっているのではないでしょうか? アプリケーションはインストールされなければ意味がありません。 そのためにサービスサイトを立ち上げたり、広告を打ち出したり、数々の施策を打つ必要があります。 その中でアプリケーションをインストールしていただくためにどれくらい広告が出ているかを測る指標が「CPI」です。 今回の記事ではCPIとそれに基づいた「CPI広告」について解説していきます。

デジマくん多くのアプリケーションが増えてきたけど、開発するにも、売るにもお金がかかるよね~

デジマちゃんCそうだね!だからこそインストールのコストを測ることは大事だよ!

CPIとは

冒頭でアプリケーションをインストールして頂くことのコストと説明はしましたが、そのコストは何を示しているのか、詳細の意味と計算方法を解説します。

CPIの意味

CPIとは「Cost Per Install」の略称で「1インストールあたりの広告コスト」を意味します。 例えば、近年増えているマッチングアプリを広告で出す話が決まった時、広告の出稿から始めてインストールされるまでどれくらい広告費がかかったのかが知りたくなるでしょう。 それを計算式で明確にして、コストを把握するために使う指標なのです。

CPIの計算方法

CPIはアプリを新規インストールしてもらうためにかかったコストを獲得したユーザー数で割ることで算出でき、 計算式はコスト÷インストール数です。 例えば、マッチングアプリの広告をFacebookで10万円で設定した場合、100件インストールされたとすると、「10万円(広告費)÷100件(インストール数)」でCPIは1,000円です。

デジマくんこうやって計算するのか~確かにFacebookでマッチングアプリの広告はよく見るな!笑

デジマちゃんああいうアプリケーションの広告でも莫大なコストがかかっているからきちんと計算することは大事だね!

CPI広告とは?

CPI広告 CPIに付随して、アプリケーションのインストールで費用が発生する「CPI広告」という出稿方法があります。 具体的に、スマートフォンユーザーが広告をタップして、Apple StoreやGoogle Playへ移動し、アプリケーションをインストールすることで、初めて費用が発生するのです。 この広告には独自の特徴があり、当然メリット、デメリットもあります。

CPI広告の目的と流れ

CPI広告は、アプリケーション利用者の獲得が目的です。 アプリケーションを宣伝、インストールを促すことで、新規利用者の増加を試みます。 CPI広告からアプリケーションのインストールまでの流れは4ステップです。 CPI広告のステップ ユーザーにこの流れをスムーズに進めて頂くために施策を打つことは非常に重要です。 広告費用は、アプリケーションをインストールした段階、または起動した段階で発生します。

CPI広告は見る機会が多い

スマートフォンを使っているとCPI広告を見る機会が非常に多いのではないかと思います。 例えば、好きなゲームアプリをプレイしている時、「広告を見てレアアイテムをゲット」と書いてあるボタンをタップすると、別アプリケーションの広告が流れて、アイテムをゲットしたことがあるのではないでしょうか。 ブログやSNSはもちろんのこと、アプリ内やメルマガ、リスティング広告でもアプリケーションの宣伝は行われており、CPI広告は日常で見る機会がたくさんあります。

CPI広告のメリット

メリットとしては費用効果が明確であることです。 クリックを目的とする「CPC」とは違い、アプリケーションのインストール・起動というコンバージョンに繋がった時点で初めて課金される方式なので、無駄な広告コストを削減することができ、低リスクで広告を運用することができます。

CPI広告のデメリット

デメリットとしてはアプリケーションの利用状況までは反映されません。 ですので、アプリケーションの利用状況が確認できる管理画面とCPI広告の効果を測る管理画面両方を確認して、効果を算出する必要があります。 利用状況が確認できる管理画面がない場合は、CPIの目標値を決める必要があります。 ・クリックしたユーザーの何パーセントにインストールされているか ・コストに対してどれくらいのインストール数が必要 少なくとも上記は明確にしておきましょう。

デジマくんインストールが課金ポイントなんだね!これなら安心だ!

デジマちゃんちょっと待って!コストがかかりにくいとはいえ、運用ポイントはちゃんとあるよ!次で解説するね!

CPI広告を運用するポイント

CPI広告で効果を出すには2つのポイントがあります。

1.アプリケーションに需要があることが前提

まず、アプリケーションに需要があることが前提です。 膨大なアプリケーションの中で、ニーズを満たし、「インストールしてみたい!」と思わせる必要があります。 つまり、開発する前の企画段階が非常に重要なのです。 ですので、基本的な機能と独自の機能を明確にしておきましょう。 例えば、メールをする用途である「Gmail」と「Outlook」でもこれだけの違いがあります。
  Gmail Outlook.com
使用方法 アカウント登録 アカウント登録
ドメイン Gmail.com Outlook.comまたはOutlook.jp
使用可能容量 15GB(サービス全体) 無制限(Outlook.com限定)
1通あたりの最大容量 25MB 25MB
ストレージ使用時の1通当たりの最大容量 10GB 10GB
IMAP
SMTP/POP3
スマートフォンアプリ
自動転送
メール振り分け機能
迷惑メールフィルタリング
ウイルススキャン
絵文字
広告非表示 設定で解除可能
連絡帳同期
複数のアドレス管理
連携ストレージ Googleドライブ OneDrive(メールとは別で15GB)
メールを送るだけのアプリケーションでもそれぞれ使うメリットや魅力があるものです。

2.クリエイティブは魅力的に

最も重要と言っても過言ではないのはキャッチコピーやイラスト、デザイン等の「クリエイティブ」です。 ・何のサービスが分からない文言 ・怪しいデザインのバナー ・気味の悪いイラスト あなたはこれらの広告をクリックするでしょうか?恐らく絶対にしないかと思います。 そのため、「ユーザーがインストールしたい」と思ってもらう魅力的なクリエイティブを作成することが非常に大事です。 作り方のポイントは主観や思い込みで進めるのではなく、他社のクリエイティブを参考にしてみることをおすすめします。 丸パクリはいけませんが、「どんなキャッチコピーを書けば良いか」、「デザインはどんな色を使っているか」などを分析し、自信のクリエイティブを形にしていきましょう。

デジマくん確かに使い方がよく分からないアプリケーションは使わないし、怪しい広告もクリックしない...

デジマちゃん開発から広告出稿まで常にユーザー目線で考える必要があるね!

CPIのこれから

CPI広告はアプリケーションの利用状況までは反映できないという課題があります。 そのため、インストールだけを目的にしてしまうと、ユーザーが考える需要とアプリの機能がマッチしているか分からないという問題も出てくるのです。 海外では新規ユーザーの獲得と収益拡大を専門とした「UA(User Acquisition)マネージャー」という職種が存在します。 日本ではまだ一般的ではありませんが、新規ユーザーの獲得だけでなく、既存ユーザの育成にも力を入れるという視点が今後重要になってくるかもしれませんね。