インビュー(ビューアブルインプレッション)とは?定義や確認・活用方法について完全ガイド

概要summary

インビューは別名ビューアブルインプレッションといい、ユーザーが広告を視認したと判断された場合のみ適用されるインプレッション(広告表示)の事を指しています。 ただ、各SNS媒体ごとにインビュー の定義は異なっているため、正しく理解することが大切です。 今回の記事では、各媒体のインビューの定義や重要指標、インビューの確認方法などについて解説していきます。

デジマくんCVRってなんだろう?会社で先輩がよく使っているんだけど、いまいち理解できていないんだよね…

デジマちゃんCVRは、ホームページなどから売上を上げるためのアクションプランを立案する時に役立つ重要な指標になるんだ!

インビューとは

インビュー とは別名ビューアブルインプレッションといい、ユーザーが広告を視認したと判断された場合にのみ適用されるインプレッションの事を指しています。 従来の「インプレッション」は、ユーザーがページを開いただけで1カウントされてしまい、結果的にインプレッション課金をしているユーザーがコストを余分に支払うというリスクを抱えていました。 しかし、インビューの概念を利用することによって、ユーザーが広告を視認したと確認した時のみコストが発生するので、「見られているがクリックされていない」ということを精密に測定・判断する事ができます。

媒体ごとにインビューの定義は違う

著名なSNS媒体でもインビュー の定義は違います。以下の表で著名なSNS媒体のインビュー の定義について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
媒体 呼び方 条件・計算式
Google 視認範囲のインプレッション ディスプレイ広告の場合は1秒以上 動画広告の場合は2秒以上で50%以上の範囲がユーザーに表示された場合に適用
YDA ビューアブルインプレッション 広告の50%以上の範囲が1秒以上表示された場合に適用
Facebook インプレッション 広告が初めて画面に表示された場合に適用

デジマくんそれぞれの媒体で定義がまったく異なるんだね

デジマちゃんFacebookは特にインプレッションと定義が同じなので、媒体別でどうインプレッションの定義が違うのかを理解しておくことは大切だね!

インビューに関する重要指標一覧

インビューに関して覚えておきたい重要指標はたくさんあり、それぞれ正しく理解することが大切です。 GoogleとYahooで定義は一緒でも名前が違うので、正しく理解しておきましょう。
Google Yahoo! 定義
視認範囲 のインプレッション ビューアブルインプレッション数 ユーザーの視認領域に表示された広告の表示回数
視認可能率 ビューアブルインプレッション率 Google:視認範囲のインプレッション ÷ 測定可能なインプレッション数 × 100 Yahoo!:ビューアブルインプレッション数 ÷ インプレッション数 × 100
測定可能なインプレッション メジャードインプレッション率 ビューアブルインプレッション数を計測可能なインプレッション数
視認範囲の クリック数 ビューアブル クリック数 ビューアブルインプレッションのうち、実際に広告がクリックされた数
視認範囲のクリック率 ビューアブルクリック率 ビューアブルインプレッション数のうち、広告がクリックされた割合。計算式:クリック数 ÷ ビューアブルインプレッション数 × 100

デジマくんそれぞれの意味と定義を覚えておくと便利だね!

デジマちゃんビューアブルインプレッションを確認する場合に、上記の指標も合わせて覚えておくとより効果的に広告運用ができるよ!

インビューの確認方法

インビュー を確認する方法は「Google」と「Yahoo」で異なるため、それぞれの方法について解説します。

「Google」の場合

①Google広告管理画面の「表示項目」から「表示項目の変更」をクリックする ②Google広告管理画面の「視認性」タブから各種指標にチェックを入れる ③視認可能なインプレッション数やビューアブルインプレッション率を閲覧できるようになる

「Yahoo!ディスプレイ広告」の場合

①Yahoo!ディスプレイ広告管理画面の【表示項目】から【表示項目の編集】をクリックする ②【ビューアブルインプレッション数】にチェックを入れる ③【ビューアブル】タブから各種指標にチェックを入れる ④ビューアブルインプレッションに関する各種指標についてチェックできるようになる

インビューを用いた広告の改善施策

インビューを使うことで、インプレッション単体では読み取ることができない広告の改善施策について見出すことが可能です。この章では、インビューを用いた広告の改善施策を「広告のクリック率が減少している場合」と「クリック率は上がったものの視認した上でのクリック率は上がっていない場合」の2ケースに分けて解説します。

広告のクリック率が減少している場合

広告のクリック率減少があった場合は、以下の原因と対策が考えられます。 【原因】 極端にビューアブルインプレッション率が下がっている配信先はないか?あれば広告出稿先から除外できるか 【対策】 同様の商材でビューアブルインプレッション率が高い広告出稿先がないか? 配信先に問題がないかどうかを確認することが、広告からの流入を上げる方法の一つです。

インプレッション率は上がったが視認した上でのクリック率は上がっていない場合

広告のインプレッション率は上がったものの、インビューが伸びていない場合は、記事先へのアドブラウド(広告詐欺)の可能性を考えましょう。 アドブラウドとは、不正なプログラムやボットを作って意図的に広告のクリック数を増やして、広告費を増やす詐欺手法の事を指しています。 アドブラウドを特定する事は難しいですが、アナリティクスなどのセッション数、直帰率などを踏まえて確認しましょう。 アドブラウドの場合は、不正な配信を阻止するべく不正なクリックなどが発生した場合は返金対応を行う媒体もあるので、アドブラウドが疑わしい場合は媒体に確認してみましょう。

まとめ

インビューはビューアブルインプレッションと同義で、ユーザーが広告を視認したと判断された場合にのみ適用されるクリックの事を指しています。なお、ビューアブルインプレッションはブランド認知や獲得などの広告配信の目的で変わっていきますが、より精密にインプレッション数などを計測していきたい場合はインビュー の計測が参考となります。 記事を参考にして、ぜひインビューを活用してみてはいかがでしょうか?