リワード広告とは？ユーザーを”お得”にする動画広告を解説！

まずは、リワード広告の意味、仕組み、似ているようで異なる「アフィリエイト」、「ブースト広告」の違いから抑えていきましょう。

リワード広告とは？

リワード広告とは「広告のリンク先でアプリケーションをダウンロードしたり、
動画を最後まで視聴した場合などの条件を満たした時、ユーザーに対して報酬が付与される広告」です。
リワードとは日本語で「報酬」を意味しておりますので、その名前が由来ですね。
報酬は様々でして、アプリケーション内で使えるポイントや特典、キャッシュバック等が上げられます。
分かりやすい例で言えば、月額で発生する有料アプリの広告で「この広告を最後まで見て頂いた方に限定特典！」と謳い、
ユーザーに広告を視聴してもらい、そのリンク先には視聴者限定の割引価格で月額利用ができることが挙げられます。

リワード広告の仕組み

リワード広告の仕組みは上記図の通り、まず広告を掲載して、ユーザーがそれを視聴します。
広告費は視聴がトリガーとなっており、ユーザーはその後、ポイント等の特典が付与されます。
この仕組みは、配信量にはよりますが、ポイント付与で募ったユーザーの影響で、
アプリケーションインストールランキング(App Store等)は上昇し、多くのユーザーの目に止まることでブランディングの効果も期待できます。

アフィリエイト・ブースト広告との違い

ここで似て異なる「アフィリエイト」、「ブースト広告」について整理していきましょう。
まず、アフィリエイトは異なるというよりも、リワード広告自体がアフィリエイトの一種ですが、
アフィリエイトはユーザーに対して報酬を付与せず、メディアだけに報酬を支払う広告も含まれています。
ブースト広告は短期間に大量に配信することを意味しておりますが、リワード広告を短期間で配信することも含まれております。
本質はほぼ同じですが、広い意味も含まれるのがアフィリエイト。
「短期間・大量配信」という期間や動作が異なるのがブースト広告と整理頂ければ分かりやすいかもしれません。

ユーザーに報酬を与えるリワード広告のメリットは主に3つです。

インストール数の上昇

仕組みでも解説した通り、「広告に視聴させることを条件」に報酬を与えるということはユーザーにとってお得です。
興味がなかったサービスでも「特典があるならまずインストールしてみよう」と思ってもらえる可能性が高くなります。
よって、インストール数の上昇が期待できます。

アプリケーション認知度の上昇

なぜ、認知度が上がることが期待できるのか。
それは「アプリケーションのインストールランキング」に載る可能性が高まるからです。
これも仕組みで解説した通り、インストール数が上がることで、ランキング上位に上がります。
そして、興味を持ったユーザーが増えて、認知度の上昇が期待できます。
インストールランキングに限らず、リアルな世界でも、仮に広告を見たユーザーが友人やブログ記事でサービスを紹介することでも、認知拡大する可能性があるでしょう。

視聴されやすい

リワード広告は「動画を視聴するか、しないかをユーザーが選べる」という点が他の動画広告と異なります。この違いが「視聴されやすさ」に影響してきます。
ほとんどの動画広告は「強制的に見させられるか」「あるいはスキップされるか」であり、
魅力的な動画広告であれば、コンバージョンや視聴に繋がるかもしれませんが、そうでない場合はスルーされることがほとんどでしょう。
リワード広告は「これを見れば特典が貰えるのか！見てみよう！」と思わせることができる唯一の広告です。
言うまでもなく、視聴のされやすさは他の動画広告よりも断然高いでしょう。

アプリケーションの認知度やインストール率の上昇、動画広告の視聴されやすさなど、
メリット尽くしのように見えるリワード広告にもデメリットがあります。

アプリケーションの使用率の低下

盲点だったかもしれませんが、アプリケーションの使用率低下を招く可能性があります。
リワード広告の性質上、報酬目当てだけでダウンロードする人が多いです。
そのため、ユーザーの確度が低く、アプリケーションそのものに興味を持ってダウンロードしたユーザーよりも、アンインストール率が高い傾向があります。

コストがかかる

これはどの動画広告にも当てはまりますが、まず動画制作コストが低くはありません。
特にリワード広告はなるべく報酬目当てだけのユーザーばかりを集めて来ないように、魅力的に作成する必要があります。
加えて、条件や特典も視野に入れながららコスト計算をしなければなりません。
制作費、人件費、特典などが含まれると通常の動画広告よりもコストがかかります。

メリットとデメリットを整理していただいた上で、リワード広告を効果的に運用するポイントを解説します。

取り扱いするサービスを選定する

リワード広告は取り扱いするサービス・商品によって向き、不向きが分かれます。
例えば、下記のようなサービスは向いているかもしれません。

・Web上で購買が発生する
・成果報酬を支払っても利益が出る商品

例えば、ゲームアプリの「この広告を見れば、強いキャラが手に入る！」というのが挙げられます。
この場合、打ち出し方、条件、特典が赤字にならないような戦略を立てやすいでしょう。
反対に、下記のようなサービスは不向きかと思われます。

・来店、対面が絡むサービス(不動産、医療、法律事務所)
・高額な商材(車、住宅など)

動画広告を見て興味を持つこともありますが、”悩み解決重視”が強いため、
サービスの良さを打ち出した方が良く、リワード広告が適切とは言えないでしょう。
このように向き、不向きのサービスは抑えておきましょう。

他の広告と併用する

他の広告と併用するというのは、目的を何にするかでどの動画広告を使うか分けるイメージです。
例えば、長期的にユーザーを育てていきたい場合はアフィリエイトが適切かと思いますし、とにかく大量のコンバージョンを集めたい場合はリワード広告で”お得感”を謳った方が結果が出やすくなるでしょう。

リワード広告は「広告のリンク先でアプリケーションをダウンロードしたり、動画を最後まで視聴した場合などの条件を満たした時、
ユーザーに対して報酬が付与される広告」で大量配信をし、とにかく認知度上昇や大量のコンバージョンを集めることが期待できます。
反面、報酬目当てのユーザーばかりを集めてこないように、アフィリエイトで育てていく必要も出てきます。
そのため、サービス、商品、目的で使い分けていくことが必要です。
ご検討されている方はいまいちど、基本を抑えていただきながら、導入検討の判断をしていただければ幸いです。